「雨の木」を聴く女たち (1982年)大江健三郎 ¥ 1¥ 1¥ 1,000 |
「雨の木」を聴く女たち (... | |
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「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち (新潮文庫)大江健三郎 ¥ 500 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
「雨の木(レイン・ツリー)... | |
| 葉のまるい窪みに雨水をため、雨がやんだあともしばらく雫を滴らせるレインツリー。この木を生命の暗喩として使い、命や性のあるがままの姿を著者と同じ境遇の小説家の目を通して語る連絡短編小説。 大江は死がすぐ近くにあると意識して小説を書いており、その死を生の側から見つめることで本書を為している。不遇の友人高安カッチャン、死に際の苦痛を恐れるカルロス、犯され癖のある猪之口さん、本書で大きな位置を占める人物はみなそれぞれのやり方で生き、そして死んだ。読者は大江の視点から彼らの人生をなぞり、大江と彼らの中にあるレインツリーを見出すことになる。暗闇の中でひたひたと雨粒を落とし続けるレインツリーと人の命とは、その神秘性、官能性について重なる。先の見通せない空間で佇む木と、混沌とした世界に生まれふいに死んでいく人類は根本的なありかたが同じなのだ。「人」を表現するために大江は暗喩としてレインツリーを選んだわけだが、見事である。 大江という人の小説を初めて読んで、なにかに納得した。なにかとはある種の矛盾ややるせなさなのだが、それ以上に言葉を選ぶことは難しい。なにに納得したのかは自分でもよくわからないとい... | ||
金色夜叉(中) (お風呂で読む文庫 72)尾崎紅葉 ¥ 1,050 通常24時間以内に発送 |
金色夜叉(中) (お風呂で... | |
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金色夜叉(下) (お風呂で読む文庫 73)尾崎紅葉 ¥ 1,050 通常24時間以内に発送 |
金色夜叉(下) (お風呂で... | |
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金色夜叉(上) (お風呂で読む文庫 71)尾崎紅葉 ¥ 1,050 通常24時間以内に発送 |
金色夜叉(上) (お風呂で... | |
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「話して考える(シンク・トーク)」と「書いて考える(シンク・ライト)」大江健三郎 ¥ 1,470 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
「話して考える(シンク・ト... | |
| 大江さんにとって書く事は、我々が食事、睡眠、排泄のように日常の営みの一つであるのだろう。 一流の作家である事は言うまではないが、書くという事に対するハードルの高さ、一度書き上げたものの三度に渡る推敲、より良いものを吸収しようとする質の高い読書、(まるで人が体にいいものを食べるように)そして言葉選びにはただ頭が下がる。そして頭に吹き上がってきたエネルギーが紙にアウトプットされていき、それがどんどん美しく完成されていくまでのプロセスには驚かされる。 ご子息が音楽によって、心に溜まっていた全ての感情を吐露したように、大江氏は書くことにより、頭や心に浮かぶもの全てをはき出し、そこから彼の考えはまとまっていき、頭の中が整理できるのであろう。 私のような一般民ではこのように頭に考えが溢れ苦しむことなどないのであるが、頭にある考え(例え噴出していなくても)書いていったら、脳の整理になるのでは、と考える。 そして、こうすることにより理路整然とした話し方も身につくのではないかと思うので実践してみたい。 又この本で紹介されていた、大江氏が敬する書き手である中野重治、や佐多稲子の本も是非読んでみたい。... | ||
「話して考える(シンク・トーク)」と「書いて考える(シンク・ライト)」 (集英社文庫)大江健三郎 ¥ 580 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
「話して考える(シンク・ト... | |
| 「暗闇を見えるものとする─精神医学の表現者の思い」に始まり、様々な評論が綴られている。 二葉亭四迷、三島由紀夫というやや遠い世界の人のような人達も、大江健三郎にとっては、先輩であり、身近な存在であることがわかった。 個々の意見は、違う考え方かなという面もあり、共感できることは少ないかもしれない。 こういう見方もあるのだということを知ることができ、勉強になる評論だと思った。 | ||
『芽むしり仔撃ち』と初期短篇 (大江健三郎小説)大江健三郎 ¥ 4,830 通常24時間以内に発送 |
『芽むしり仔撃ち』と初期短... | |
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「自分の木」の下で大江健三郎 大江ゆかり ¥ 1,260 通常3〜5週間以内に発送 ★★★★★ |
「自分の木」の下で | |
| 以前読んだ本から、大江健三郎氏の小説は難解、という印象が強くありましたが、この本は、氏が初めて子供に向けて書いた文章です、ということで読んでみました。 なぜ子供は学校に行くのか、子供の頃に尊敬していた人はどんな人か、どんなやり方で勉強してきたのか、なぜ子供は自殺すべきではないのか、など氏の子供時代のエピソードを織り込みながら、その時々に感じ考えたことや、今、考えていることなどが淡々と書かれています。 子供向けの文章とはいえ、内容的には人生論といえるものですので、大人が読んでも自分の今までの生き方やこれからのありようを考えさせてくれる濃い内容となっています。 私は、大江ゆかりさんの画も、淡くやわらかい色調で、ご夫婦が二人三脚で歩んでこられたような感じがして好きです。なぜ人を殺してはいけないのか。 なぜ自分を殺してはいけないのか。 子供に問われ、実際に大人も自分に問う。 難しかったこの問いについて、 常に問い、何かを探し続けた作家の答えは 取り返せないから。 こんなにすっきりした答えが出てくるとは。 この言葉が唐突に出てくると、ひょっとしたら 違和感を抱くのかもしれませんが、 ... | ||
「自分の木」の下で (朝日文庫)大江健三郎 大江ゆかり ¥ 630 通常3〜5週間以内に発送 ★★★★★ |
「自分の木」の下で (朝日... | |
| 著者は祖母の話「自分の木の根方から谷間に下りて来た魂が人間として身体に入る。死ぬ時にその魂が元の木の内にもどる」を忘れられない。自分が「どうして生きてきたのですか」(過程・理由)の問に対して、これまで小説を書いてきたという。漱石が小説『こころ』の中の「記憶して下さい。私はこんな風に生きてきたのです」を引用して、漱石も「自分の木」の下で長い話をするようにして小説を書いてきたのではないかと、自分流に考えているところが面白い(雅)「少し待ってみる」こんな当たり前の言葉が心に染み込みます。これは「子育てと教育の大原則:糸山泰造著」で「人間的な判断力」と書かれていることと同じことなのではないかと思いました。 「少し待ってみる」ことができることが人間の証明なのかもしれません。言葉の使い方・表現は子供向けに書かれてるが、はたして子供に理解できるだろうかというほど内容については深いと感じた。 大江健三郎さんが体験し、感じ、考えたことがわかりやすい言葉で語られているという印象を受けた。 読み手(あるいは聴き手)に対する愛情を感じる。 とりあえず、私はそこに嘘の気配を感じなかった。 自分の感じたことを... | ||
「笑う」しかない!―食べて飲んで旅をして…「一笑一会」 (王様文庫)荻野アンナ ¥ 500¥ 1 |
「笑う」しかない!―食べて... | |
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「白鳥」の殺人 (光文社文庫)折原一 ¥ 560¥ 1 |
「白鳥」の殺人 (光文社文... | |
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『燃えあがる緑の木』 (大江健三郎小説)大江健三郎 ¥ 5,250 通常24時間以内に発送 |
『燃えあがる緑の木』 (大... | |
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『洪水はわが魂に及び』 『ピンチランナー調書』 (大江健三郎小説)大江健三郎 ¥ 5,250 通常24時間以内に発送 |
『洪水はわが魂に及び』 『... | |
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沖縄演劇の魅力 (タイムス選書2・1)大城立裕 ¥ 2,448 |
沖縄演劇の魅力 (タイムス... | |
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「最後の小説」 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)大江健三郎 ¥ 1,223¥ 330 |
「最後の小説」 (講談社文... | |
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「書く。」実践文章入門小川和佑 ¥ 1,260¥ 450 |
「書く。」実践文章入門 | |
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「新しい人」の方へ大江健三郎 ¥ 1,260 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
「新しい人」の方へ | |
| 大江さんが言葉を選び、大切なことを子どもたちにもわかりやすい 文体で描かれている。障害を持った兄を持つ兄妹たちのこと、 知識人の認識、それと福沢諭吉の言葉など。 速読するのはたくさん読めていいけど、中身がなんにもわかって わかっていないことなどは感慨の思いで読みました。 何度も何度も読み返して、子どもたちにも伝えたい内容でした。この本は面白くて、つい早く読んでしまうような本ではありません。大人でもゆっくりと、じっくりと読まないと内容を理解できないでしょう。人生の後半を生きいる著者が、自分の子供のころを振り返って、若い人々にはこんな人になって欲しいと、これからの人生に対するアドバイスを送っているのです。私も子供の頃にこのような本に出会っていたら、もっと物事を深く考えることができ、私の人生ももっと充実したものになっていただろうと思う次第です。身近に適切な助言者を持つことはとても難しいことですが、この本をゆっくりと何回も読むことで、大人も子供も人間はどんな生き方をすべきかを考える切っ掛けを見つけることができるような気がします。知識人であり、知識人であろうとする著者の読書に対する姿勢やその方... | ||
「新しい人」の方へ (朝日文庫 お 40-4) (朝日文庫)大江健三郎 ¥ 630 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
「新しい人」の方へ (朝日... | |
| 「新しい人」のなかで、福沢諭吉は、人間というものをよく知っている人でした。と大江健三郎さんは書いている。 人間の素質のなかで、ただ悪いだけで、良いところはなにもないのが、「怨望」(えんぼう)である。 「乱暴(粗暴)な素質の人には、勇敢な、という良い素質がある。軽薄な人には、利口(伶俐)なところがあるといってもいい。 しかし、「怨望」という素質だけは(人をうらやむ、嫉妬する)、良い素質とつながっていない。なにか良いものを生み出すところが全くない。」 ううむ、乱暴者も軽薄者もあんまりありがたくないが、たしかに「怨望」というのは最悪かもしれない。しかも、これはけっこう誰しも他人のことだとばかりにい言っちゃあ、すまされないような微妙なものだ。それはそして、何も良いものを生み出さないし、まったくもって下品な素質だ。 たとえば、隣の芝生が青く見えたりする話は昔からあるわけで、仕事なんかだと、自分とは距離のある分野、あまりかかわりのない分野などには鈍感力でというか、関係ないよ、と言っていられるとしても、こと同じ分野とか業界とかでは、「むらむら」していたりとか、少しでも胸に、耳に痛みを感じたら... | ||
「救い主」が殴られるまで (燃えあがる緑の木)大江健三郎 ¥ 1,835¥ 1¥ 770 ★★★★★ |
「救い主」が殴られるまで ... | |
| ひとり夜空を見上げる際、私は不幸であったと思うことがある。私に存在自体が意味づけられず、昔呟いた早く死にたいという言葉が蘇る。私は良い生き方をしてこなかったし、それは定められた運命だと思っている。自らの存在を疑わない人間は一生幸福のまま死んでいくものだと思っていた。洗礼者ヨハネはキリストの道を準備するため荒野に現れた。キリストは神を信じれば永遠の命が得られると説いた。この無意味だった私の転換が救い主であるギー兄さんを支えるためだとしたら私の人生はどのような意味を持つこととなるのだろうか。それは私にはわからないが、転換は生き方の根幹として意味づけられたこととなった。大江健三郎が、神とか宗教に頼らずに「魂のこと」を扱った作品。 この小説を読んで私が考えたのは、過ちや後悔に執着せず前向きに生きるためには、しっかり、自分の頭で考えて心の整理をすることが重要ということ。 たしかに宗教によって救われる者も多いだろう。 しかし「神」は人々を思考停止させる装置になり得るし、宗教は活動面に針が振れてしまうと目的を見失う恐れがあるので、人々が宗教で本当に救われているのか疑問だ。 やはり、一つひとつ自分の... | ||